◆ウェスレアン神学に立って
聖宣神学院は建学の精神と信仰を受け継ぎ、ウェスレアン神学とメソジストの実践を土台とした神学教育を目指しています。
◆恵みによって活かされるメソジストの奉仕者の養成を目指して
1 一人ひとりが神さまの恵みの資源として活かされる
わたしたち一人ひとりは神さまによって造られた尊い存在であるという理解にたち、各自が、神さまが創造してくださったように自分の存在を受け止めることができるように励まします。
2 恵みによってホーリネスに生きる
ブレイクネス(破れ)からホールネス(統合)へ整えていただく期間です。神学院は、覆い包まれ、赦され、補われ、自分を赦し、主が与えてくださった最も相応しい自分の姿に回復されるための恵みの期間・恵みの環境です。
3 プロフェッショナルとしての自律性を身につける
神学院での生活にはおおまかな時間枠がありますが、その中で社会人としての自律性を身につけ、さらに毎週の実習を通して、教会に仕える専門職として責任ある奉仕ができるための備えをします。
4 今の時代に恵みを伝える
現場・受け手の視点からものを見ることを学び、主の赦し、愛、恵み、そして存在の祝福のメッセージを伝えるための備えをします。
1 聖宣神学院は、イムマヌエル綜合伝道団の牧師・宣教師を養成するための教団立の神学校です。しかし、福音主義の教派・教団、とりわけホーリネス系の教派・教団からの多くの神学生(委託生)を受け入れて来ました。教会実習などの実践面では、委託生の教派・教団への配慮がなされています。
◇卒業生・在校生の出身教派・教団
イムマヌエル綜合伝道団 チャーチ・オブ・ゴッド 東京フリー・メソジスト教団 日本宣教会 シオン・キリスト教団 カルバリーバプテスト みどり野キリスト教会 単立教会 他
2 聖宣神学院は、将来、牧師や宣教師になる方、あるいは何らかの形で教会に仕える導きのある方が学ぶ奉仕者養成の神学校です。主の教会に仕えるための神さまからの導きが確かであること、またその導きを深めて行くことが期待されます。学びと訓練の内容も、教会に仕える奉仕者になることを想定してカリキュラムや実習プログラムが組まれています。
対象 | 入学 | クラスと 教会実習 |
インターン | 在籍期間 | 認定 (イムマヌエル) |
|
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正規コース | 春 | 3年 | 1年 | 4年 | 教職試補・伝道師 | |
シニアコース | 50歳以上 | 春 | 2年 | 1年 | 3年 | 教職試補・伝道師 |
短期コース | 春・秋 | 2年 | 2年 | 定住伝道師 など |
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修了者コース | 牧師養成課程 修了者 |
春・秋 | 半年〜1年半 | (半年〜1年) | 半年〜1年半 | 教職試補・伝道師 |
編入コース | 神学教育修了者 | 春・秋 | 認定単位で 決定 |
1年 | 認定単位で 決定 |
教職試補・伝道師 |
聴講 | 春・秋 | 相談して決定 | ||||
◇正規コース ―イムマヌエル綜合伝道団の牧師として正規に認定されることを目指すコースです。 ◇シニアコース ―イムマヌエル綜合伝道団の牧師として正規に認定されることを目指す方で、社会人クリスチャンとして社会経験を積んだ50歳以上の方が、年齢を考慮して訓練期間を短縮したい場合のコースです。 ◇短期コース ―定住伝道師など、正教師以外の職位で奉仕することを目指すコースです。 ◇修了者コース ―イムマヌエル綜合伝道団の牧師として正規に認定されることを目指す方で、留学を含む他の神学校で牧師養成課程を修了した方が、訓練期間を短縮したい場合のコースです。在籍期間は半年から1年半です。 ◇編入コース ―イムマヌエル綜合伝道団の牧師として正規に認定されることを目指す方で、他の学校で神学教育を修了した方が、訓練期間を短縮したい場合のコースです。在籍期間は認定される単位に応じて決定されます。 ◇聴講 ―期間、履修する科目は院長・学監と協議して決定します。 |
短い時間でコースを終えることを希望する方には、集中履修制度があります。履修する単位数は同じです。
それぞれ以下のように修業年限を短くすることが可能です。
▼正規コース 90単位を3年、インターン1年、合計4年→《最短で》 90単位を2年半、インターン半年、合計3年
▼シニアコース 60単位を2年、インターン1年、合計3年→《最短で》 60単位を1年半、インターン半年、合計2年
▼短期コース 60単位を3年、通常4学期→《最短で》 60単位を1年半、合計1年半
※修了者コース、編入コースについては、本人の希望に基づき、神学院運営委員会で決定します。
聖書 旧約概論、新約概論、聖書序論、釈義、聖書地歴、聖書読解法、旧新約各書、ギリシャ語、ヘブル語
教理 神学概論、教理、メソジズム、完全論、キリスト教倫理
歴史 教会史、日本教会史、メソジスト史
実践 説教学、牧会学、宣教論(文化人類学)、牧会臨床、キリスト教教育、ピアノ、コワイヤ
実習 教会実習(聖日)、夏期実習(夏期8週間)、牧会演習(クラス) インターン実習(最終学年)
卒業論文(最終学年)
★神学生が教育局が行っているe-ラーニングを受講した場合は単位として認定されます。
週末ごとに関東近在の教会で実習を受けます。実習期間は前期・後期に分けられ、通常は一年を通じて一つの教会に派遣されます。実習先の教会の実情に応じて、土曜日から実習に出るケースもあります。牧師候補生として日曜日一日を教会で過ごし、教会の方々と接したりプログラムに参加したりしながら実践を通して学び、現地牧師の指導を受けます。神学院に戻ったら教会実習報告書を作成して提出します。その報告書をもとに、牧会実習のクラスで意見交換し、牧師として立つ備えをします。
夏の間の休講期間、全国の教会で実習を行います。週末だけでなく、教会で生活しながら、牧師としての教会の奉仕を体験します。キャンプなどに派遣されるケースもあります。
◆インターン実習制度
教会実習の一環として、正規コース、シニアコース、修了者コース、編入コースの最終学年に実施されます。国内教会局と連携して実習先が決定されます。牧師候補生として説教や牧会の責任を委ねられることも多く、神学院における実践面での学びの総括をします。 また神学生が将来的に使命を感じている分野がある場合には、その使命に合わせて実習を行うことができるように配慮されます。